町田のシルク工房から
シルクスクリーンの版画工房「スタジオウドンゲ」での作品の制作風景、製作現場を一日の生活と気づいたことを織り交ぜながら、ゆっくりとトーキングツリーがはなすようにとどけていきます。http://www.asahi-net.or.jp/~nj9h-wtnb/
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白い紙の記憶
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丸めては捨てて、カットしては捨てて、ながめては捨てて、こんなに刷った紙、刷り仕損じた紙、後で使うとおもって取っていた紙、白い紙、サイズの違う紙、版画用紙も何年もたつと梱包していても黄ばんできて、カビが一面に生えている。マットサンダースは、少しキイロみのある紙で僕の作品制作では、よく使う紙で、切れ端もよく出る。かきたは、依頼された版画の仕事ではよく使いたくさんの端紙も出る。他の作品制作では、その切れ端のサイズをカットしてよく制作して来た。アルシュ紙は、ほぼ最近は、高すぎて使わない。この紙を使う人は、アイオーと英人と絵本作家の安野光雅ぐらいだろうか、英人は、デジタル作品が主流になりつまらなくなり、アイオーさんも初期のシルクの作品ほど紙にこだわりがあるような感じもしない、安野さんぐらいでしょうか、紙を注文して漉いてもらってる人は。無地の白い紙は、一枚一枚そこにいて語ってくるようだ。
捨てられない作品だけ、捨てられない使えそうな紙だけ残し、古い紙、いらない紙をたばねる。

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一枚一枚の紙との出合い、触れた感触がよみがえる。
本当に大事にしたのか自分に自問しながら。
こんなに紙に囲まれていて、日常の中の紙のことは、忘れてしまいがちです。
微かな陰影の中で、白黒のシャープな造形性は、影の存在。アールな直線と曲線は、美しい。
言葉も形も色彩も光もその平面性の立体に幻惑される。
美しい女のように。
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ヤレは、オルタナティブな作品
ヤレは、オルタナティブな作品

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8月に工房を引っ越そうと思いいらないものやいるものもすべて引っ張り出して出来るだけ捨てて捨てて軽くしようと作業を始めていると、様々に失敗したものや、とってあった作品やらが目の前に現れてくる。
丸めて捨てようと思っても目に入り眺めてしまう。
完成してないもの、傷ついたもの、つまらないとおもっていたもの、美からは退行化していく物や表情、イメージに魅かれる。

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かびがはえたもの、意味の劣化したもの、次のなにかに消されていく選択。
テープで丸めると、10枚以上の紙の束、反発する力が強く跳ね返してくる。紐で更に結ぶ。

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過ぎ去ったいのちやであったいのちや、時、消された記憶や傷ついた何かがよみがえってくる。一瞬のめまいのような欲望のかたちを見るようだ。埃や湿度のある重さをさらに軽くして捨てていこう。無駄な積み重ねの束が、僕の内面の力の束にはなっている気がして語りかけてしまう。
7月の作品展
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7月に入り、梅雨が明けたと思ったら、大型の台風が接近している。大気が不安定で、風も強く、雨も不規則に降ってくる。昨日、代官山のmonkey galleryに「現在地」展を見に行く。展示してある保田さんのシルクスクリーンによる作品制作でここの所忙しかった。B1の作品が3種類、B2の作品が2種類と3種類制作しました。野田秀樹の芝居をモチーフに迷わせるポスターというコンセプトで表現し、作品は、クリップでうえからつるして展示されていた。一枚の紙の重さと、作品のイメージの軽さが、気持ちいい。内容は、重く、ディープな感じがした。有機的な空間は、シルクのシャープなあざやかな色ベタと発色でポップな感じもいいと思った。イメージと、意味と、物質感も共鳴している気がした。ここに載せた写真は、工房で保田さんの作品の色だしをしているときのインクの練り台です。焦げ茶の色を作っているところです。
展覧会全体の印象は、アートほどのドキドキ感はないのですが、デザインや、制作、クリエイトしていく質の高さは、感じた。帰りに澤田さんとカフェでいろいろと話す。ウドンゲの工房のこれからの事をいろいろと考えてくれていてロゴを見せてもらったりで話は弾む。彼と別れて末広町の3331のARTS CHIYODAへ小林つばささんの展来会へ向かう。GALLERYは、月、火はやすみでART BOOK FAIR 2011 が盛況に行われていたのでみてくる、みなそれぞれ工夫をして作品制作したり、展示していて楽しそうでした。
小林さんの作品をみたさにドアー越しに明かりの消えた暗い空間に目をやると、ボーとしていてすごく引き込まれるものを感じた。はっきりしない何かがとても印象的であ、すごいなこれは、と思った。また見にきてみようとも思った。かえりにびーるを飲んで帰る。
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僕は、ここのところ曇りの雲の写真をたくさん撮っている。
曇りのそらの質感が、何かざわざわしたものを感じて、表現している。
ただ、4色分解で再現したり、発泡インクで刷ってみたり、移ろっていく空の表情は、青みを帯びたグレー。
水を含んだ変化する形も魅力的だ。
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今週の金曜日は、大学のシルクスクリーン演習の講評、合評会がある。
震災があり、授業が、週遅れでずっと進んできて、ようやく前期の最終週にはいる。
毎年、どんな作品群が出来上がってくるか楽しみにしている。
短い時間の中で、みんなの感覚が知りたい。何を感じて、何を考えているのか、とても興味がある。
工房も8月には、引越しができるか、不安な気持ちと、具体的に動きたい気持ちと解決していかなければいけないこともありでといいながら、とにかく、物を整理して、かたずけている感じです。
今の状況を少しずつ、軽くして、継続していけるコンパクトな工房にして仕事やセミナーをつづけて行きたいと思っています。
7月は、思いがけない仕事が入って忙しくなったけど、ありがたい話で、澤田さんには、感謝しています。
これからもよろしく。


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AKI'Sブログへようこそ!
シルクの工房のインクや紙、道具に囲まれて時間が流れていきます。



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