町田のシルク工房から
シルクスクリーンの版画工房「スタジオウドンゲ」での作品の制作風景、製作現場を一日の生活と気づいたことを織り交ぜながら、ゆっくりとトーキングツリーがはなすようにとどけていきます。http://www.asahi-net.or.jp/~nj9h-wtnb/
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闇へ捨てられるインクのビジョン
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今回は、インキを思い切って捨てようとおもった。
使わずに、いつか使おとおもってとっておいたすべてのインクをすてようと。
NAZDA社製の9000シリーズのインク、透明度の高いプロセス用のインキで重ねるとハーフトーンのインキではないのに重なってキイロと青でグリーン、深いブルーも重ねると更に深いブルー、更に色を重ねると光の中にボーと重なったイメージが浮かび上がり、原初的なプリミティブな色彩体験にくらくらした。100枚ぐらい色を重ねて重ねて頭がふらっとして、神経や細胞が解けていきそうで、ヤバイなとおもっても興奮して制作作業していました。20数点個展の会場に並べました。版は、目止め液ですべて製版し、製版しては、水で落とし、筆で描いて製版し、興奮しながらくさい匂いの中でこれだけやったら二度とやらないと決めてナツダの9000シリーズのインキのプールの中で溶剤にまみれ作業していました。死ぬかとおもうくらい同化していた。予期できないところへ連れて行かれ、外に飛び出しては、逃げていた。裸で麦畑を飛んで走ったように。その畑の両側は、こんなブルーな景色に見守られていた気もする。久しぶりに30年ぶりだろうか、そのいのちにようなインキにあった。
1クオーターは、1.5~2キロは量の多い色にばけたインキの塊は、心臓の塊のようでした。
新聞紙におもいきってすべてインキべらでこすりだし、なすりつけてくるんで、えんびのびにーるの袋に入れしみこまして封じ込めて燃えるゴミとして捨てよう。何色も何色も捨てて捨てて梱包する。
記憶の中に沈殿するように青や、赤、パームレッド、匂いも身体に染み付いて、なんてやつなんだろうとおもいまがらいい気持ちで作業をつづけた。


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インキは、とにかくよく練られていて、3本ミールだろうか、押しつぶされた押しつぶされて顔料と、べヒクル、添加剤が印刷適正を高めるように製品化されていて、手でこねて混ぜ度合いはるかに超えてよく練れていた。

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インキの缶のそこは、インキでさびていた。犯されていて強い化学反応の中で何かが進行していた。
そこをみると、クリーデンス・クリアーウォーター・リバイバルの雨を見たかいがロックのリズムに乗って延々と軽快にビートのきいた音で流れていた。ビジョンをみたいと思った。風の中のインディアンのように。



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赤は、パームレッドか、ウォームレッドとにかく気になる赤は、光ではなくて血にちかい。サラサラではない、どくどくしい狂気と驚喜。疾走する赤いウサギのビジョン。

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谷は、深緑。炭酸同化作用のできない緑の葉の化身。身体に塗らずに捨てよう。
やさしいいやしの緑は、光にも透けないで裏切らずにそこにいてくれた。
消えたホタルのビジョン。

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黒は、漆黒の黒とカラスの羽のようなツヤノある黒、闇よりも黒い黒をなんども何度も重ねて深い黒があるとおもうと裏切ってくる。黒の向こうにある黒は、幻想。黒の上にある黒は、にぶい艶をうかべてあざ笑ってくる。いつももっと黒い黒をもとめて黒い闇への旅をしているようだ。この世の中にあたかも本当の黒があるような錯覚に出会うために。あきらめきれない夜と闇のなかを自由に飛び交う一羽の鳥のように。

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食べきれないとおもった。そんなに食欲も性欲もないとおもった。誰が食べるのさ、こんなに熟れた果物は、一生に一度食べればいいと思った。今は、捨てようとおもった。こんなに準備の出来たサプリメントは、僕にはいまいらない。内臓のような青い塊は、よく練れていて、くさってもいなかった。いつも準備をして、そっと部屋の隅で
待っていたのに、薄情な自分だなとおもった。そんなに精神は、充足してはいないのに、どんなつもりと聞こえてきた。

can.jpg

空っぽになってもなにかがのこっている。

今日も暑い。
狂ったような暑さ。
汗が流れてくる。
ラジオから大きな音で曲が流れている。
2011の8月の夏。
明日は、朝早く起きて、散歩をしよう。
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